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2018.04 25

シザーズ

今日は自分が愛用しているシザーズ(ハサミ)について。

現在良い切れ味で使用できるハサミは15丁、すべて同じ会社の物です。セニング(すきバサミ)7丁とスライドを含めたベーシックが8丁。実際、いつも使う為に出しておくハサミは4丁程ですが、ずっと同じものを使っていると、変化がなく飽きてしまうので、新鮮さが欲しい時に替えています。

ところで、美容師さんはハサミの形状をよくご存知だと思いますが、お客様は美容師のハサミを近くでご覧になることがあまりないと思いますのでちょっとセニングの画像を載せてみます。

説明する前に、セニングについてですが、私はセニングを使わず、シャギーを入れることが多いのですが、毛量の多い方がたくさん減らす場合などはセニングを混合してカットするほうが喜ばれることが多いので、より自然に削ぐ為にセニングバサミにもこだわっています。

写真上の物と下の物では、櫛になってる(櫛刃)部分の刃が違います。

櫛刃ではない方にはどちらも刃がついていて、櫛刃の先が溝になっていない方はとてもソフトにセニングされ、抜け感も良い。それから左に櫛刃か右に櫛刃、これは正刃と逆刃と言います。美容師さんは正刃が多く理容師さんは刈上げをセニングでするので逆刃が多いらしいです。実はうちのサロンも近所に理系の大学が多い為、男性のお客様は30%程と、多いほうだと思いますが、刈上げにセニングを使用する事は少ないかも。

で、話を戻しますが、続いてハサミの形がアール状の物。これもドライヘアーの抜け感がソフト。そして櫛の目が不均等な物、これはそぎ感が自然で柔らかく、抜けも良くとても使いやすい。

又30目だったり、37目だったり、櫛が曲がっていたりとハサミ屋さんに注文して作ってもらっている

そして写真の2丁は目が粗くて、仕事が雑になりそうでほとんど使うことがない。10年前になぜ購入したのか謎の代物。こんな物もあるんです。

ところでうちのハサミ屋さんは「美容師のはさみブランドランキング」には入っていないし、おじさんが作って、おばさんが行商に来る個人店。けれどココのハサミは刃がとても力強いし、このハサミにしてから腱鞘炎も治ったし、いろいろ使ってみてあくまでも個人の感想だけれど、1番『しっくり』ときたので長く使っています。

ここのハサミをとても気に入っているんですが、近頃そこのおばちゃん(サロンに訪問してくれる)が高齢の為、膝を痛め、訪問してくれなくなったのでハサミを研ぎに出せなくなったんです。

そこでしかたなく、今回は違うはさみ屋さんに思い切ってハサミを研ぎに出すことにした。きちんとした会社の様で、厳重に包装(おばちゃんのところは包装紙でくるむだけ)してくれたので感心しました。値段も普通。2日後にすぐに届けにきてくれた。便利でよいのでこれからは研ぎはこれで良いかな。

とさっそく開けてみると。。。。アレ?刃がすごく減っている!!!

いくら刃こぼれしていてもこんな風に研がれたことはない。。。。ショック!!

普通は下図のように研がれるのだけれど。。機械で研いだのかしら。わかりません

やはりお気に入りのハサミはいつもの職人さんに研いでもらうべきでした。反省しています。。。。。

と言う事で少し暗い話になってしまいましたが、後日厳重郵送でおばちゃんのところにハサミを送って時間はかかったけれど、ハサミは最高の切れ味で帰ってきました。(削ってしまった刃は元には戻りませんでしたが。。。)

 

 

 

 

 

 

 


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